美味技術学会誌
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論文
キクイモ塊茎焙煎茶の浸出方法が総ポリフェノール,ニコチアナミン含量および各種生理活性に及ぼす影響
松本 雄一 水﨑 南雄畠中 環季川口 真一
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2022 年 21 巻 2 号 p. 87-94

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抄録
 キクイモ塊茎焙煎茶では水色や味およびイヌリン含量の観点から飲用に適した浸出時間や温度について検討が行われてきたが,イヌリン以外の成分および機能については不明であった。本研究ではキクイモ塊茎焙煎茶における総ポリフェノール含量や抗酸化能,血糖値の上昇抑制に関わるα-グルコシダーゼ阻害活性および血圧の上昇抑制に関わるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性について浸出条件による変動に関する調査を行った。さらにACE 阻害に関与する物質についても検討を行った。その結果,浸出温度80℃以上の場合は2分以上,浸出温度5℃においては2時間以上の浸出時間とすることで,総ポリフェノール含量,2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl(DPPH)ラジカル消去活性,α-グルコシダーゼ阻害活性およびACE阻害活性が高い状態になることが示唆された。ACE阻害に関与する物質は未焙煎のキクイモ塊茎ではニコチアナミン,焙煎後のキクイモ塊茎およびその浸出液である茶ではメイラード生成物である可能性が考えられた。
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