抄録
食品分野は食料需要の増大,フードロス削減,消費者の価値の多様化への対応で,フードテックが注目されている。その推進には食品物理による数理モデル,食品物理アプリ(数値解析アプリ),機械学習,センサ,シェフの役割を考察する必要がある。本総説では美味,調理加工,計測,食品物理の4つを構成要素とするフードテック・インフォマティクスを提案し,それに沿って機械学習の適用状況を既存の文献に基づき調査した。その結果,DNN(Deep Neural Networks)と PINN(Physics-informed Neural Networks)が重要であるとの認識が得られ,従来の V&V(Verification and Validation)を拡張して PINN および機械学習の品質保証を加えた次世代のフードテック・インフォマティクスの図式を提案し,食品物理アプリとコネクテッドシェフの活用を展望した。