抄録
2023年の夏は,全国の平均気温が統計開始以来最高となり,青森県でも水稲の登熟期間にあたる8月の気温が過去最高となった。2023年の水稲生育期間中の気温は,全体を通して2021年および2022年より高くなり,特に,8月の気温が著しく高くなった。2023年における「まっしぐら」および「つがるロマン」の整粒歩合は,2021年および2022年より明らかに低くなった。一方で,白未熟粒の割合は38.2および36.8%と著しく高くなったことから,2023年のような異常高温では青森県でも水稲の登熟障害が発生することが明らかになった。今後も地球温暖化は進んでいくため,冷涼な気候である青森県であっても,高温登熟障害に対する技術の確立が求められるであろう。