大阪府立公衆衛生研究所 研究報告
Online ISSN : 2185-4076
ISSN-L : 1343-2923
平成21年度大阪府建築物飲料水水質検査業外部精度管理結果 - 蒸発残留物 -
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2011 年 49 巻 p. 45-52

詳細
抄録

大阪府環境衛生課と共同で、府内建築物飲料水水質検査事業者の協力を得て、蒸発残留物を無機物質の対象項目として外部精度管理を実施した。参加機関(府内43 事業者)に対して、検査対象物質を一定濃度に調製した精度管理試料を送付し、参加機関で精度管理試料の検査を実施し、その回答結果を検証する方法で行った。今回の調査では、精度管理試料として当所水道水を使用し、検査法として重量法を用いて実施された。 検査に使用された蒸発皿の種類と機関数は、磁皿が27 機関、アルミカップが6 機関、ガラス(ビーカー・皿)が5 機関、ステンレススチール皿が3 機関、白金皿が2 機関であった。その結果、報告された43 の検査値の内、4 機関がZ スコア±3 以上を示し、外れ値となった。その外れ値の存在率は9.3%(4/43)であったことから、今回の外部精度管理はほぼ良好な外部精度管理であった。

© 2011 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top