抄録
マタロコ地熱地域のMT-1井では突発的なブローアウトにより半径20mの範囲で蒸気のリークが起こったが,グラウチングによりこれを止めることに成功した. 安全主義に基づき,本坑井は地表までセメントで埋め戻された. 次にリグを一旦分解して,MT-1から35m北東に位置するMT-2井の地点に移動した. MT-2周辺の地盤はMT-1とほとんど同様に不安定であることを考慮して,蒸気リークを防ぐためMT-2から半径5mの範囲にグラウチングを実施し,その後リグアップを行った. マタ ロコ地熱地帯におけるグラウチングは,結果として,MT-1のブローアウトを起こした地表断裂からの蒸気リークを防ぐのに極めて有効であった. グラウチングはMT-2周辺の基礎を固めることに成功し,MT-2の掘削中から長期閉鎖期間まで蒸気リークは全く起こらなかった. (要旨翻訳: 水垣桂子(地圏資源環境研究部門))