抄録
地質調査総合センター(旧・地質調査所)では, 20万分の1重力基本図の系統的整備を行っており,今回18番目の「福岡」が出版された.重力基本図「福岡」は,東経130度から131度7.5分,北緯32度40分から34度0分の範囲で作成され,整理された10,424点の既存重力データと福岡市周辺地域において地質調査総合センターが補足測定を行った329 点,ならびに九州大学が高測点密度調査を行った1,184点が含まれる.なお図化作業はコンターの打ち切り誤差を緩和するために図画の外側に緯度経度5分程度ずつ広げた範囲のデータも取り込んで行われた.ブーゲー異常図作成のための仮定密度は2.3g/cm3とした.新規測定点のうち福岡市とその周辺で得られた706点の一覧を文末に付けた.福岡市中心部の低地と周辺の山地の地質構造境界が,重力異常図によって,よりはっきりと示された.