環境情報科学論文集
Vol.22(第22回環境情報科学学術研究論文発表会)
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まちづくりワークショップにおけるファシリテーターの介入に関する研究
-大阪市天王寺区「未来わがまち会議」を対象として
曽我 健錦澤 滋雄
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p. 451-456

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抄録
本研究は,まちづくりワークショップにおけるファシリテーターの介入に着目し,実証的な分析を行い,その必要性や有効性について考察することを目的とした。まず,ファシリテーターの介入をいくつかのタイプに分類・集計し,次にその適否について専門家チェックを踏まえて考察した。その結果,「話し合いを方向づける」,「議論を要約する」といったタイプの介入が多かったのに対して,「発言を支援する」などの協働の場づくりに関係する介入は少ないことが確認された。また,介入の適否を認知的過程と意志的過程の観点から考察したところ,認知的過程では,「ファシリテーターの主張を混ぜる」介入,意志的過程では,「決定を後押しする」介入が重要な役割を果たすことが示唆された。
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© {2008}(社)環境情報科学センター
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