抄録
高等学校芸術教科工芸における用具の扱いに関する指導上の留意点を明らかとするため平成30年告示の高等学校学習指導要領及び同解説工芸Ⅰ・Ⅱ・Ⅲにおける用具の扱いに関する指導内容を分類した。分類をもとに中学校美術科,技術科,における指導を受けた経験を問う質問紙を作成し,高校1 年生を対象に調査を行った。回答結果に1 要因被験者内の分散分析を行ったところ,有意差の認められた中でも「用具を自分の体の延長として感じ,自身の感覚に意識を向ける」の平均値は低く,「用具の手入れや後片付けなどの管理や整備,安全な取扱いについて指導を受けたことがある」の平均値は高い結果となった。これら2 つの項目は高等学校芸術科工芸の学習指導において留意すべき内容であることが明らかとなった。