主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 195-200
本研究では,訪日外国人客に対応した日本の国立公園整備のなかでも施設整備に関わる項目の重要度を明らかにすることを目的とし,中国人を対象としてベスト・ワースト・スケーリング(BWS)手法による評価を行った。BWS 集計結果では,展望台や散策路整備の重要度が高く,多機能トイレの整備等は評価が低くなった。条件付ロジットモデル及び混合ロジットモデルの推定結果からは,日本の国立公園訪問経験のある回答者は,中国語情報提供関連の整備項目への重要度が低くなることが明らかとなった。