主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 275-278
自然再生事業関連施設として設置されている千葉県野田市の「こうのとりの里」を短時間訪問する大学生対象のプログラムを設計し,実施した。プログラムに参加した学生に,訪問の事前と事後,6か月後の合計3回アンケートを行った。それらのアンケートの結果を分析したところ,知識に関しては事前,事後,6か月後と次第に高まっていく傾向が見られた。態度変容に関しては,事後が最も数値が高まり,6か月後はおおむね事前と同じレベルにまで低下した。これらの結果から,短時間の施設訪問型の環境教育では,知識の獲得を重視することが最も効果があるという可能性が示された。