主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 305-310
シラスを固化した緑化基盤を用いた緑化資材を屋上部に約160 ㎡試験施工し,緑化資材の有無による建物屋上面と直下スラブ下の天井面での表面温度の比較により,屋上緑化資材による暑熱緩和効果について評価を試みた。また緑化基盤の保水性について人工軽量土壌と比較を行った。 表面温度については,緑化資材施工区では非施工区と比較して夏期のピーク時に約10℃低くなり,緑化基盤下では13~16℃低くなった。緑化の基盤の保水性について,3 日後の容積当たりの含水率と保持力は人工軽量土壌をわずかに上回る結果が得られ,緑化基盤の保水力の持続性が確認できた。