歩行者にとって好ましい街路樹景観を明らかにするため,イチョウ,ケヤキ,クスノキを対象として,樹種ごとに街路樹の枝張り(B)と歩道幅員(W)の比率(B/W)を0.2~1.0 の5 段階に変化させた擬似画像を被験者に提示し,SD 法による質問紙調査を行った。因子分析の結果,「心地よさ」と「開放感」の2 因子が抽出された。各画像の総合評価得点と各因子得点との偏相関分析の結果,「心地よさ」が総合評価得点に大きな影響を与えていることが分かった。また総合評価得点から,イチョウはB/W = 0.6 以上,ケヤキは0.6~0.8,クスノキは0.4~0.6 が望ましいと考えられた。