環境情報科学論文集
Vol.32(第32回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
マーシャル諸島における保護区ネットワーク
-ステークホルダーの反応と能力構築のニーズに関する考察
小林 正典
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p. 291-296

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抄録

マーシャル諸島共和国は太平洋に位置する小島嶼開発途上国で, 海洋資源の保全と持続可能な利用推進をその重要な政策目標でして掲げ、2015 年9 月に保護区ネットワーク法(PAN 法)を立法化した。2017 年2 月時点で63 カ所の海洋保護区が設立されているが, その多くは管理計画や資源管理協議会を有していない。アンケート調査やインタビューから、ステークホルダーはPAN 法の実施の支援に前向きであるが、禁漁や漁業規制といった仮説には複合的反応を示した。PAN 法の効果的実施を進めていくためには、資金や技術的助言を提供するなどして、ステークホルダーのPAN 法実施への参加や協働を支援することが必要と思われる。

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© 2018 (社)環境情報科学センター
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