環境情報科学論文集
Vol.36(2022年度 環境情報科学研究発表大会)
会議情報

研究論文
三備地域のデニム産業におけるバリュープロポジションの醸成要因に関する事例研究
永野 亜紀
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 173-178

詳細
抄録

近年,ファッション産業では地球環境問題や社会問題への対応からサステナブル・ファッションへの関心が高まっている。本研究は日本のデニム産業が欧米のハイブランドに提供する環境バリュー・プロポジションの醸成要因について分析することを目的とする。分析方法は三備地域の企業を対象としたインタビュー調査に基づく事例分析をおこない,環境基本計画の重点分野を分析枠組みとした。分析結果から分析対象企業の環境価値は重点分野の59%をカバーすること,環境価値の醸成には土地倫理が貢献していることを見出した。また,環境価値に対するバリュープロポジションは企業戦略のみならず地域戦略に成り得ることを示した。

著者関連情報
© 2022 (一社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top