抄録
本研究は,マレーシアの消費者を対象に信仰と文化にもとづく環境観とプラスチック汚染緩和行動の関係性を検証した。オンライン質問紙調査データ(N = 1,093)を用いた因子分析の結果,信仰・文化と環境保全等との関連性認識項目から「信仰的環境観」「文化的環境観」の2因子が抽出された。これらを外生変数として,計画的行動理論にもとづいた共分散構造分析の結果,信仰的環境観は深刻度認知・知識・行動への態度を介して,文化的環境観は態度・主観的規範・行動統制感を介して,プラ汚染緩和行動に正に関係していた。個人の信仰や文化と環境保全との関連性に関する意識を強化することによって,プラ汚染緩和行動が促進されることが示唆された。