抄録
近年、セメント製造への廃棄物の使用量は増加しており、資源循環型社会へ大きく貢献している。今後さらに廃棄物を有効利用していくためには、クリンカー中に持ち込まれる少量成分の影響を事前に検討する必要がある。本研究では、TiO2に着目してクリンカーやセメントへ与える影響について検討した。その結果、TiO2含有量の増加に伴い、セメントの水和発熱速度やモルタル圧縮強さが低下し、含有量が1.0%を超えるとその傾向が大きくなることが確認された。クリンカーの鉱物組成はTiO2含有量増加に伴い、エーライトが減少し、TiO2含有量が1.0%を超えると立方晶CaTiO3に類似したTi含有化合物が生成した。