抄録
本研究は、RC床版の下面増厚補強法において引張補強材にCFRP格子筋を配置した場合の補強効果、耐疲労性の検証およびRC床版のS-N曲線式との整合性を検証した。その結果、RC床版の等価走行回数とCFRP格子筋を増厚界面に配置した場合は3.5倍、増厚層内にCFRP格子筋を配置した場合は8.1倍となった。また、接着剤を塗布した供試体においても17.8倍、21.0倍となり、接着剤を塗布することで耐疲労性が向上する結果となった。次にCFRP格子筋を用いた下面増厚補強法の寿命推定には、本実験の押抜きせん断耐荷力と等価走行回数の関係は、阿部らの提案するS-N曲線の傾きに近似する結果となった。