セメント工場では多種多様な産業廃棄物を処理しており、今後処理量が増加することにより焼成プロセスが不安定になる可能性がある。そこで本研究では、クリンカー原料の焼成反応性に及ぼす成分や粒度の影響を総合的に評価できる手法を開発するために、高温X線回折を用いた焼成反応性評価の可能性を検討した。試験には焼成反応性が異なることを知られている原料として、結晶子径が異なる調合原料と鉱化剤を添加した調合原料を用いた。その結果、高温X線回折を用いることで調合原料の焼成反応性を評価できることが判明した。また、高温X線回折を用いることで、湿式分析による焼成反応性評価方法では得られなかった高温下における結晶性など多くの情報を得ることができることが判明した。