外壁タイルの接着用モルタルに、ドライアウトを防ぐための吸水調整材が塗布されているか否かを、TG-MSにより判定する方法を検討した。エチレン/酢酸ビニル(EVA)系およびアクリル/スチレン(ASt)系の吸水調整材各1銘柄についてTG-MS測定を行い、それらの熱分解挙動を把握した。熱分解によりEVA系ではm/zが60の酢酸が、ASt系ではm/zが104のスチレンが発生し、それらがそれぞれを特徴づける物質であることが判明した。各吸水調整材を所定の割合で塗布したモルタルの表層についてTG-MS測定を実施した結果、ASt系では単独での測定と同様にスチレンが発生するが、EVA系では酢酸に加えアセトンが発生し、これらがそれぞれの吸水調整材の存在を立証することを明らかにした。