セメント・コンクリート論文集
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セメント系新材料
塩化カルシウムを用いた共沈法によるC-S-Hの合成とセメントの再生サイクルに関する検討
鈴木 一帆斎藤 豪井川 義貴細川 佳史
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2019 年 73 巻 1 号 p. 421-428

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抄録

本研究は、繰り返し再生可能な再生セメント設計の可能性について検証するため、CaCl2とNa4SiO4を用いた共沈法による高Ca/Si比の非晶質C-S-Hの合成を行い、それを焼成することで得られる高活性 β-C2Sの水和反応機構および生成物の分析を行った。また再焼成することで2サイクル目のβ-C2bS生成に関する検討を行った。その結果、本実験で得られた高活性β-C2Sは通常のβ-C2Sの水和反応とは大きく異なり、自己触媒的に粒子内部へ水和が進行すること、またNaClが多量に残存している試料は、養生温度20℃でもCHが共存しない高Ca/Si比C-S-Hの生成が確認され、出発時の合成C-S-Hと同じ性状を有することが示された。さらに、その水和物を再焼成することで再び高活性β-C2Sが生成することが確認された。

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