2019 年 73 巻 1 号 p. 429-435
普通ポルトランドセメントにおける少量混合成分の混合率増加はセメント産業の低炭素化に対する方策の一つである。一方、少量混合成分の増量はクリンカー比率の低下とこれに伴う廃棄物使用量の減少に繋がるため、セメント・コンクリート品質および廃棄物原単位を維持することが重要である。本研究では、CO2排出量削減と廃棄物原単位維持の両立を目的とし、少量混合成分を増加させつつアルミネート相を増量したセメントの品質を網羅的に検証した。結果、基材セメントのアルミネート相量を1~2%増加させ、少量混合材を10%まで増加させることで、セメントの品質を維持しながらCO2排出量の削減と廃棄物原単位を維持できる可能性が示された。