2025 年 78 巻 1 号 p. 35-43
本研究では、75μm以下に粉砕したホワイトセメントペースト微粉末を使用し、1H-NMR緩和時間測定を用いたT2緩和時間測定を行い、炭酸化によるC-S-H中の自由水分布および総比表面積の変化を評価した。また、粉末X線回折測定により相組成を定量した。その結果からC-S-Hの炭酸化度を評価し、C-S-Hの炭酸化プロセスとそれによって生じる空隙構造変化について分析を行った。相対湿度60%と95%における自然条件の炭酸化では、セメントペースト中のC-S-Hの炭酸化度は炭酸化材齢14日においてほぼ同程度となるが、相対湿度によって炭酸化反応速度および炭酸化後の空隙構造変化が異なることを確認した。