茶業研究報告
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品評会における煎茶の評価とアミノ酸,カテキン類,テオガリン,没食子酸およびカフェインとの関係
児﨑 章憲山本 昭洋佐伯 雄一
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2020 年 2020 巻 129 号 p. 11-18

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抄録

2015年に関西地区で行われた品評会の出品茶119点の煎茶のうち上位,中位,下位の各10点ずつ合計30点を選び,茶葉中のアミノ酸,カテキン類,テオガリン,没食子酸およびカフェインを調べた。アミノ酸では,上位茶のテアニン,グルタミン酸およびアルギニン含有量が有意に高かった。カテキン類では,エピカテキンガレートは上位茶で有意に高く,エピガロカテキンガレートは,下位から上位につれ高まる傾向であった。また,上位茶と中位茶のテオガリンが有意に高かった。上記の成分は,主成分分析においても品評会における評価への関与が高く,重要な成分であると考えられた。

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© 2020 日本茶業学会
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