抄録
1.茶葉の細胞液濃度を屈折率によつて測定し,これが着生葉位,発育経過,摘採時期によつて如何に変化するかを追求し,茶葉の葉質判定上より若干の考察を試みた.
2.茶葉の組繖圧搾汁の屈折率は,上位葉が低く,下位葉が高く,茎は著しく低かつた.
3.組織含水量は茎>上位葉>下位葉の傾向を示した.
4.上位葉の細胞液屈折率の低いのは,組織含水量の多いことによつて相対的に濃度低下が認められるのである.含水量の変化を除去した組織粉末浸出液屈折率は,上位葉の方が大である.又嫩芽の占める部分の多い茶芽程高い屈折率を示した.
5.次期試驗は,茶葉と製茶品質との関係を組織粉末浸出液屈折率の測定によつて追求する予定である.