茶業研究報告
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茶園における草生法ならびにマルチングの研究(第1報)
幼木茶園における茶樹生育,および土壌の物理性に及ぼす草生法ならびにマルチングの影響
渡辺 弘斉藤 嘉
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1964 年 1964 巻 22 号 p. 9-16

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抄録

幼木茶園における茶樹の生育状態および土壌の物理性に及ぼす草生法ならびに,マルチングの影響について試験を実施した。その結果を要約すると次のとおりである。
1幼木茶園に対して草生法およびマルチングの導入は特に樹高,秋芽の生育の点で茶樹の生育に良好な結果をもたらすことが認められた。しかし分枝数,株張りについては明らかな差を得るにはいたらなかった。
2茶園土壌に対する影響は全孔げき率には認めることができなかったが,容気度と飽水度に対しては認められた。すなわち,土層によって変動はあるが一般的に草生法は容気度,マルチングは飽水度の増加となって現われた。

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