茶業研究報告
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1964 巻, 22 号
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  • 28年度交配個体の発芽期・生育収量・品質・葉の大きさ等の統計遺伝分析
    鳥屋尾 忠之, 安間 舜, 松下 繁, 家弓 実行
    1964 年1964 巻22 号 p. 1-8
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    相関分析と二親交配後代の分散分析による統計遺伝分析を,茶の個体選抜の段階で行なって,育種目標に合った合理的な交配組合せの選定ならびに早期検定法確立のための基礎を得ようとした。
    アッサム種と日本種の交雑後代で発芽期・品質・一番茶収量・芽数・百芽重・生長量・樹高・葉長・葉長の変異・葉厚の10形質の間の表現型相関をみたところ,これらの形質は 1)発芽期,2)品質,3)生育収量に関与する形質の3種に分けられ,相互の間にはほとんど関係は認められなかった。しかし生育収量に関与する形質の間ではかなり密接な関係があり,特に生長量(一番茶後刈り落とし,その後一年間の生長量)と翌年の一番茶収量との間には高い相関があり,隼長量の多少で収量の予想のできることがわかった。
    アッサム雑種の相互交雑後代で二親交配後代の遺伝的分析を行ない,発芽期・樹高・生長量・葉長・葉長の変異・枝の節間長・枝の太さの7形質について表現型相関・遺伝相関・環境相関と遺伝力を推定した。この分析では発芽期の早いことは遺伝的にも環境的にも樹高・枝の太さ・節間長を大きくし,また,葉長とその変異を遺伝的には小さくし環境的には大きくする。同様に生長量とは遺伝的には関係ないが,環境的には早いものほど大きいことが推定された。これらの形質の遺伝力が推定され,発芽期は非常に高く,その他の形質では比較的低い値であった。
    つぎに発芽期・樹高・生長量・葉面積・葉型指数の5形質で,遺伝分散が相加的遺伝分散と非相加的遺伝分散(優性偏差に基づく分散)に分割された。狭義の遺伝力は発芽期と葉型指数で高く,樹高と葉面積では非常に低かった。そして発芽期と葉型指数の遺伝子は完全優性に近く,樹高と葉面積とそしておそらく生長量を支配する遺伝子作用には大きい超優性の存在が認められた。
    上述の結果に基づいて,育種目標に応じた交配親の合理的選定について論義を行なった。
  • 幼木茶園における茶樹生育,および土壌の物理性に及ぼす草生法ならびにマルチングの影響
    渡辺 弘, 斉藤 嘉
    1964 年1964 巻22 号 p. 9-16
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    幼木茶園における茶樹の生育状態および土壌の物理性に及ぼす草生法ならびに,マルチングの影響について試験を実施した。その結果を要約すると次のとおりである。
    1幼木茶園に対して草生法およびマルチングの導入は特に樹高,秋芽の生育の点で茶樹の生育に良好な結果をもたらすことが認められた。しかし分枝数,株張りについては明らかな差を得るにはいたらなかった。
    2茶園土壌に対する影響は全孔げき率には認めることができなかったが,容気度と飽水度に対しては認められた。すなわち,土層によって変動はあるが一般的に草生法は容気度,マルチングは飽水度の増加となって現われた。
  • 向笠 芳郎, 小川 茂, 小泊 重洋
    1964 年1964 巻22 号 p. 17-24
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    ベリコプターによリエストックス乳剤,エカチン乳剤,デルナップ乳剤70倍液を10a当たり3lと6l散布し,カンザワハダニに対する防除効果を1963年4月に,マラソン粉剤3.0,2,0,1.5%の3種類を10a当たり3kgと2.5kg散布し,アカイラガ,チャノホソガ,ミドリヒメヨコバイなどに対する防除効果を1962年10月に検討した。
    (1)エストックス乳剤,エカチン,デルナップともほぼ同様に高い防除効果を示した。デルナップ区では散布直後は寄生数が激減していたが,散布20日後では散布前より増加していた。
    (2)エストックス乳剤3l区と6l区では効果に大差はなかったが,6l区のほうがややよい傾向であった。
    (3)3l区と6l区では散布時の気象条件が異なったので散布量の差の付着量への影響を正確に検討し得なかった。散布時に北々東~北東の風が吹いていたので,付着量は試験区の風下の部分で多い傾向があった。3l区に比べれば6l区のほうが落下指数が少し大きく,平均粒数も大きかったが,平均粒大は小さかった。
    (4)マラソン粉剤3,0,2.0,1.5%のいずれもアカイラガ,ミドリヒメヨコバイに対しては高い防除効果を示したが,チャノホソガとヨモギエダシャクに対しては効果が低かった。1.5%粉剤3kg区と3.0%粉剤2.5kg区は2.0%粉剤3kg区よりも効果がやや劣っていた。
    (5)付着量は3.0%粉剤2.5kg区でも2.0%粉剤3kg区でもH式落下量調査法では差は認められなかった。2.0%粉剤3kg区における葉裏への付着はきわめて少なかった。H板のうねの方向に対する設置位置や,うねの設置部位による付着量の差は,ほとんど認められなかった。
  • 広川 敢, 高屋 茂雄
    1964 年1964 巻22 号 p. 25-37
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.1959年から61年までの3ヵ年にわたって,病徴,品種,樹齢などの異なる被害材料を埼玉,静岡,愛知,三重,奈良,宮崎および鹿児島の各県から採取し,常法によって糸状菌の分離を行なった。
    その結果,分離ひん度の高かったものはPestalotia spp.および未同定菌A-a,中程度のものはDiplodia sp.,Fusarium spp.,Nectria sp.,および未同定菌B,低かったものはAspergillus sp.,Botrytis sp.,Chaetophoma sp.,Golletotrichum sp.,Leptosphaeriasp.,Macrophoma sp.,Plzomopsis sp.,Pullularia sp.,Verticillium sp.,未同定菌Q,同R,同S,などのほか未同定菌約10種類であった。
    分離された糸状菌の種類と病徴,品種,樹齢,健・病の別,採取地域などとの間に,一定の傾向は認められなかった。
    2.分離された糸状菌を用いて,傷の与え方,接種源の調製方法,被接種材料の種類,接種時期接種部位などを変えて,広範な接種試験を行なった結果,砂耕幼植物,水さし苗,切り枝,幼木などに対してはChaetophoma sp.,Diplodia sp.,Leptosphaeria sp.,Nectria sp.,Phomopsis sp.,未同定菌B,同Q,同R,同Sなどに弱い病原性が認められたが,辰木の幹に対しては,いずれの菌も病原性を示さなかった。
    3.本病の場合,分離された糸状菌の病原性は,いずれもきわめて微弱であり,菌の存在よりも寄主の生理的な条件が,発病に大きな役割を果しているように思われる。
  • 広川 敢, 高屋 茂雄, 木伏 秀夫
    1964 年1964 巻22 号 p. 37-49
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.本病の病徴は多種多様であるが,株枯れの発生状況はおよそ次の3型に大別できる。株全体が枯死し欠株となる場合(A型),枯死が最初の主幹のみでとどまる場合(B型)および主幹は次々と枯死するが,下部から芽ばえてきて欠株とならない場合(C型)の3型である。
    2.被害組織上にはGuignardia sp.,Nectria sp.,Gryptospora sp.,Diaporthe sp.,Leptosphaeria sp.,Macrophoma sp.,Pestalotia SPP,,Patellaria sp.,およびPhomopsis sp.などが観察されたが,いずれもひん度はあまり高くなく,病徴,枯死程度などと菌の種類の間には一定の傾向はみられなかった。
    3.摘採あとは病原菌の侵入門戸とはならないようであった。
    4.網もち病葉付着部から枝条が褐変する割合は50%程度に達するが,直径5mm以上の枝が枯死することはきわめてまれであった。
    5.株の頂部に始まる枝の枯死は,大部分,分枝点までで停止し,下部まで褐変が進展してゆくことはなく,欠株などの大きな被害となる場合は,感染初期において,地ぎわ部付近が侵害されているものと推察される。
    6.茶園全体としてみた場合,本病による被害は年々かなり急激に増加するが,ある箇所を中心にしだいに蔓延してゆく傾向は認められなかった。
  • 広川 敢, 高屋 茂雄, 笠井 久三
    1964 年1964 巻22 号 p. 50-54
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.パイプダスターを用いて,粉剤の落下量と主要病害に対する防除効果について検討した。
    2.粉剤の茶株の各位置における落下量は,頂部>側部>雨落部>地際部の順となり,地ぎわ部では頂部の約1/4であった。
    3.散布時の風速は0.62~1.56m/secであったが,この程度の弱い風は,落下状況にほとんど影響しなかった。
    4.白星病,炭そ病および網もち病に対する効果を,水和剤散布やミゼットダスターを用いた場合と比較した結果,ほぼ同等の防除効果が得られた。
  • 腐植酸のメトキシル基含量と示差吸光曲線について
    河合 惣吾, 池ケ谷 賢次郎
    1964 年1964 巻22 号 p. 55-63
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    赤黄色土,「黒ボク」および火山灰土に由来する茶園土壌ならびに腐植類似物質のメトキシル基含量と腐植酸の示差吸光曲線について調歳た。その結果を要約すると次のごとくである。
    1)腐植化度が大きくなるにしたがってメトキシル基含量が減少した。
    2)赤黄色土,「黒ボク」および火山灰土のメトキシル基含量(OGH3-C,/T-C×100)は赤黄色土(1%≧)>「黒ボク」=火山灰土(0.2~0.6%)の順であった。赤黄色土の腐植酸は示差吸光曲線にリグニン的性質を示すが,「黒ボク」および火山灰土の腐植酸はリグニン'的性質を示さず,芳香核を通してカルポニル基と共役二重結合したフェノール性水酸基の反応が認められなかった。
    3)「黒ボク」腐植酸の示差吸光曲線は火山灰土腐植酸の示差吸光曲線とは明らかに形状が異なっていた。
    4)リグニシ,テンポロンおよびニトロフミン酸のメトキシル基含量はリグニン(5.21%)>テンポロソ(2.08%)>ニトロフミン酸(0.66%)の順であった。
    テンポロンは示差吸光曲線にリグニン的性質を強く示し,ニトロフミン酸は全くその性質を示さなかった。
  • 窒素に関する諸性質
    河合 惣吾
    1964 年1964 巻22 号 p. 63-71
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    火山灰に由来する富士土壌,洪積層の赤黄色土および黒ボクに由来する牧之原土壌,第三紀層に由来する掛川土壌の茶園,未耕地,普通畑の土壌を供試して,窒素に関する諸性質として無機態窒素(アンモニア態窒素,硝酸態窒素)の層位別分布,乾土効果,アンモニアの吸収,アンモニア化成量および硝酸化成量などについで調べた。その結果を要約すると次のとおりである。
    1. 無機態窒素の層位別の分布をみると,いずれの土壌においても,アンモニア態窒素は第I層が最も多く,下層に向かって減少しているが,硝酸態窒素は第I層と第III層に比較的多く,第II層に少ない。畑別ではアンモニア態窒素,硝酸態窒素ともに普通畑土壌に多く,茶園土壌,未耕地土壌には比較的少ない。
    2. 乾土効果は腐植質の富士土壌,牧之原の黒ボクが大きく,鉱質の牧之原の赤黄色土,掛川土壌が小さい。畑別では茶園土壌,未耕地地土壌が普通畑土壌に比して大きい。層位別にみると,いずれも第I層が大きく,下層ほど小さい。
    3. アンモニアの吸収は,アンモニウム塩類によって異なり,いずれの土壌においても,リン安>炭安>硫安>塩安の順に吸収率が高い。土壌別にみると,リン安,炭安からのアンモニアの吸収率は,富士土壌,牧之原の黒ボクがやや高く,硫安,塩安からの吸収率は,牧之原の赤黄色土,掛川土壌のほうがやや高い。畑別では,い、ずれのアンモニウム塩類からの吸収率も,茶園土壌,未耕地土壌に比して普通畑土壌のほうがやや高い。
    4. アンモニアの化成量について,土壌別にみると,'化成量は培養後2日目では,富士土壌>掛川土壌>牧之原の黒ボク>牧之原の赤黄色土の順に多いが,7日目ではほとんど接近した値で差異はない。畑別にみると,いずれの土壌においても茶園土壌が最も少なく,未耕地土壌と普通畑土壌ではほぼ類似している。また,石灰添加によってpHは高くなり,化成量も増加する.ことが認められた。
    5. 硝酸化成量はいずれの土壌においても,一般に少ないが,そのうちでも掛川土壌が最も少ない。畑別にみると,いずれの土壌においても普通畑土壌が最も多く,茶園土壌と未耕地土壌ではあまり差異がない。また,石灰添加によるpHの上昇に伴って化成量も増加するが,その増加量はわずかである。
  • リン酸に関する諸性質
    河合 惣吾
    1964 年1964 巻22 号 p. 72-76
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    火山灰に由来する富士土壌,洪積層の赤黄色土および黒ボクに由来する牧之原土壌,第三紀層に由来する掛川土壌の茶園,未耕地,普通畑の土壌を供試して,リン酸に関する諸性質として,リン酸の形態別含量,リン酸の吸収量および32Pを用いて施用リン酸の形態変化などに.ついて調べた。その結果を要約すると次のとおりである。
    1. 形態別のリン酸含量についてみると,有機態,無機態ともに富士土壌>牧之原の黒ボク>牧之原め赤黄色土>掛川土壌の順に多く,畑別では有機態リ労酸は茶園土壌に最も多かったが,無機態リン酸含量には一定の傾向が認められなかった。層位別ではいずれも第I層に最も多かった。
    無機態リン酸のうちでは,A1型が最も多く,次がFe型あるいは難溶型で,一般にCa型が少ないが,この傾向は茶園土壌の場合に顕著であった。
    2. リン酸の吸収量についてみると,土壌別では富士土壌が最も多く,次が牧之原の黒ボク,牧之原の赤黄色土,掛川土壌の順であった。畑別では一般に普通畑土壌に比して,茶園土壌,未耕地土壌のほうがやや多かった。
    3. 施用リン酸の形態転移は,富士土壌と牧之原の黒ボク,牧之原の赤黄色土と掛川土壌とは,それぞれ転移の状況が類似し,前者ではCa型とFe型への転移が少なく,Al型と難溶型への転移が多いが,後者ではCa型,Fe型への転移が比較的多く,Al型,難溶型への転移が少なかった。
    畑別にみると,いずれも普通畑土壌は茶園土壌,未耕地土に比してCa型への転移が多く,その他の型への転移が少なかった。
    層位別では,いずれも著しい差異はないが,Ca型への転移は下層に少なく,難溶型は多くなる傾向を示した。
  • 河合 惣吾
    1964 年1964 巻22 号 p. 77-82
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    三重県の亀山地区および水沢地区の茶園について現地調査を行ない,さらに採取した試料について一般理化学的性質を調べた。これらの結果を要約すると次のとおりである。
    1. 亀山,水沢の両地区の茶園土壌とも洪積層に由来するが,亀山の茶園土壌は黄褐色の鉱質土壌で,全層を通じ腐植に乏しく,細粒質で重粘,ち密である。一般に固相が多く孔げきが少なく,水分保持力が小さい。ただし布気の茶園土壌は,砂が多く,中粒質のため,ややその理学性を異にしている。
    水沢の茶園土壌は黒褐色の腐植質土壌で,表層は腐植に富み,粗しょうであるが,下層は細粒質で重粘,ち密である。一般に表層の腐植層では,孔げきが多く,水分保持力が大きい。
    2. 両茶園土壌とも,一般に置換性塩基が少なく,置換性塩基飽和度,置換性石灰飽和度ともに低く,強酸性である。塩基置換容量は,亀山土壌ではやや小さく,20me以下であるが,水沢土壌では大きく,表層で30me前後のものが多い。
    3,亀山土壌では,布気土壌を除き,一般に有効態リン酸が少なく,リン酸吸収係数はいずれも500~900で,吸収力が弱い。
    水沢土壌では,有効態リン酸はいずれも少ないが,吸収係数は大きく1000~3000である。とくに腐植の多い層位ではいずれも2000以上を示している。
    4. アルミニウムの溶出量は,一般に亀山土壌に比し水沢土壌のほうが多く,また,亀山土壌では置換性のアルミニウムが多いが,水沢土壌では活性のアルミニウムが多い。
  • ペーパークロマトグラフィーによるカテキン類の個別定量法
    中川 致之, 鳥井 秀一
    1964 年1964 巻22 号 p. 83-92
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    For the determination of individual flavanols in tea leaf or green tea a paperchromatographic method is proposed from results of investigations of various estimating, conditions.
    A weighed sample (1-2g. of fresh leaf or 100-200mg. of powderd tea) is extracted with acetone and an aliquot of the solution (corresponds to ca.2 mg. of fresh leaf) is subjected to chromatography. Two-dimensional ascending chromatography is carried out on 23×19cm. Whatman No.
    1 paper using phenol-water (3:1) and a butanol-acetic acid-water mixture (4:1:2). The dried chromatogram is sprayed uniformly with a minimum volume of diluted diazotized sulfanilic acid.
    The preparation of diazotized sulfanilic acid is as follows:To a solution of sulfanilic acid in 1.75% hydrochloric acid (0.5%) is added an equal volume of 0.5% aqueous sodium nitrite solution. This reagent is used for the preliminary revelation of flavanols after being diluted to 1/5-1/10 concentration with deionized water and for color reaction of the estimating solution after mixing with 2.5 volume of sodium acetate buffer (2%).
    The detected spots are cut out and the flavanols are eluted from the paper with 9ml. of hot water. To these eluates is added 0.35ml. of diazosulfanilic acid solution buffered with sodium acetate and make up to 10ml. with water. The colored eluates are placed in a bath at 35°C. for 30 min. and after being cooled to room temperature the absorbances at 420mμ of them are measured spectrophotometrically. The calibration curve by use of each standard flavanol is available for the determination.
    This method will ensure the determination of 10-50μg. of catechins with 1.5-9.3% of coefficients of variation.
  • 茶芽の生育に伴うカテキン類の変異
    中川 致之, 鳥井 秀一
    1964 年1964 巻22 号 p. 92-100
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Data are presented showing the variation of the flavanolic constituents of tea leaves at the positions in plucked shoots and on the stages of growth under various seasons.
    For this investigation the following samples were used:(a) Crops harvested at interval of 3-5 days throughout flush. (b) Shoot of four types, i. e. two leaves and a bud, three leaves and a bud, three leaves and a bud remo-ved coarser part and soft triple banjhi. (c) Component parts of shoots.
    (-)-Epicatechin gallate, (-)-epicatechin, (-)-epigallocatechin gallate and (-)-epigallo-catechin in the above, samples were determined by paperchromatographic method and further proportional variations of flavanolic constituents in (b) and (c) were observed.
    The results were as follows : From the beginning to the end of flush, the decreasing of (-)-epicatechin gallate and the increasing of (-)-epigallocatechin were characteristic of variation. The relatively earlier pluckings, especially in the second season were rich in (-)-epigallocatechin gallate. Younger shoots and leaves were rich in galloyl flavanols and poor in free flavanols than more developed ones. The differences of the total content were not always definite except low value in banjhi and the fourth leaf. Stem was distinctly poor in flavanols except (-)-epicatechin. The samples of the second or the third season contained more flavanols than that of the first. Especially galloyl flavanols were accumulated in midsummer.
    It is concluded that the most notable figures of variation with growth are the decreasing of galloyl flavanols and the increasing of (-)-epigallocatechin, so long as the shoot is developing or the leaf is expanding.
  • 品種によるカテキン含量の差異
    中川 致之, 鳥井 秀一
    1964 年1964 巻22 号 p. 101-114
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The content of the flavanolic fractions, (-)-epicatechin gallate (I), (-)-epicatechin (II), (-)-epigallocatechin gallate(III), (-)-epigallo-catechin (IV), (+)-gallocatechin (V), (+)-catechin (VI), gallic acid or (-)-gallocatechin gallate (VII) and several other polyphenols was compared in the leaf of tea plants which belonged to Assam variety (A), China variety (C) and its Japan jat (N), and their mutual hybrids.
    The tested clones were Akane (AN), Benitachiwase (AN), C17 (C), Benikaori (AN), Tadanishiki (A), Hatsumomiji (AN), Benihomare (A), Satsumabeni (NA), and Benifuji (AC) used for black tea, Yabukita (N), Z1 (N), Y2 (N), U4 (N), Horyoku (A), Karabeni (C), Tamamidori (N), Mie 260 (N), Asatsuyu (N) and Miyoshi (N) used for green tea. The tea plants signatured with A and C are raised in Japan from the seed of Assam and China plants. Further Caucasian, Taiwan indigenous (A), P1 (C), S52 (N), S6 (N), Koro, Seishin (C), Boh (A) and Ceylon (A) were chosen on the account of characteristic features or differences of origin.
    During the first, second and third flushes, shoot of each clone which consisted of three leaves and a bud was plucked from a labeled bush grown in this station and was subjected to the estimation of each flavanolic fraction. While hand-made black tea was prepared from these materials and tasted with the liquor characters.
    The clones for black tea were richer in all flavanolic fractions, especially in (III) and (I)+(III) except (II) than those for green tea. The latters showed higher proportion of the free flavanols (II)+(IV), although they were rather inferior with absolute quantities of (IV) to the formers. Tasting of black tea indicated a considerable correlation between the scores for color and the galloyl flavanols content (I)+(III).
    The relative proportion of the four predominant flavanols (I), (III), (III), (IV) to the totals (I)+(II)+(III)+(IV) in these samples were as follows : The first crop, (I) 11.7-23.1%, av. 16.7%; (II) 3.6-13.9%, av. 8.7%; (III) 39.1-65.1%, av. 51.2% ; (IV) 13.4-34.6%, av. 23.4% ; The second crop, (I) 13.0-25.9%, av. 18.7% ; (II) 4.5-10.9%, av. 7.1% ; (III) 46.5-63.2%, av. 56.9% ; (IV) 11.5-28.0%, av. 17.3% ; The third crop, (I) 10.1-20.4%, av. 15.6% ; (II) 3.9-11.6%, av. 6.0% ; (III) 43.0-66.8%, av. 58.8% ; (IV) 13.8-32.6%, av. 19.6%.
    Several clones, i.e. Y2, Seishin, Koro, Benikaori, P1, Caucasian differed considerably from average in flavanolic composition. However most clones resembled each other in their make-up.
    (+)-Catechin (VI) was not detected with only several clones. Gallic acid or (-)-gallocatechin gallate (VII) was found in certain clones.
    The plants related Assam variety showed generally higher total flavanol content than the Chinese and Japanese. However the varietal difference in relative proportions of the various fractions was not obvious.
  • 水野 卓
    1964 年1964 巻22 号 p. 115-120
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶種子(殼皮部)のポリフェノール成分をアセトン抽出し,これをさらにエーテル,酢酸エチル,n-ブタノールで五つのフラクションに分別し(図1),それぞれについてタンニン,フラボノイド,ロイコアントシアニンなどを検索し,次の結果を得た(表1,図2~12参照)。
    タンニンとしてl-エピカロカテキン,dl-ガロカテキン,l-エピカテキン,dl-カテキン,l-エピガロカテキンガレート,l-エピカテキンガレートなどのカテキン類を,ロイコアントシアニンとしてグルコースとグルクロン酸を結合糖としたロイコシアニジングリコシドおよび未確認ロイコアントシアニジングリコシドの2種を確認した。なお,フラボノイドはほとんど存在しない。
  • 水野 卓
    1964 年1964 巻22 号 p. 121-123
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶葉から図1の分別法に従って咨種多糖類を調製し,それらの構成糖組成を表5のごとく明らかにした。
  • 水野 卓
    1964 年1964 巻22 号 p. 124-127
    発行日: 1964/10/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶の葉,木茎,根,花弁および種子の各部位ゆらペクチン質を分別調製し,脱ガラクタン処理とアルコールによる再沈殿法を繰り返して精製した後,それらを酸性エタノールで処理してペクチニン酸としてから理化学的諸性質を調べた結果(表1参照),茶の各部位から得られたペクチン質は,根部の場合を除いて,いずれもガラクトース,ガラクチュロン酸,アラピノースを構成糖とし,その構成モル比は葉では4:2:1(3種の平均),木茎で7:2:1,花弁で1:1:4(2種の平均),種子では5:1:2(2種の平均)で,花弁の場合を除いて,ガラクトース含量が非常に高く,ペクチンよりはむしろ,アラビノースやガラクチュロン酸を随伴した複合ガラクタンと呼称すべき多糖類である。
    なお,根部ではガラクトースだけから成る単純ガラクタンであり,花弁ではガラクトースやガラクチュロン酸のほかにリボース,キシロースをも伴う複合アラバンであることを明らかにした。
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