茶業研究報告
Online ISSN : 1883-941X
Print ISSN : 0366-6190
ISSN-L : 0366-6190
半発酵茶(烏龍茶)にみられる萎凋操作の効果
竹尾 忠一田代 正樹今村 義成
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 1984 巻 60 号 p. 43-45

詳細
抄録
半発酵茶の製造にさいして,その第1操作である萎凋に当たっては,茶葉を35~40℃程度に加温しつつ1時間萎凋したのち,5~6時間室温萎凋し,この間軽く茶葉を撹梓することが,半発酵茶の香味形成上重要である。
また,加温萎凋の時間の長短は,茶の香味を変化させることとなり,この調節により香味を異にする茶が造られる。
半発酵茶加工に適した茶品種として,べにふじ,ただにしき,いずみ,青心大方があげられ,いずれからも芳香性と品種特有の香りを持つ半発酵茶が造られた。
著者関連情報
© 日本茶業技術協会
前の記事 次の記事
feedback
Top