茶業研究報告
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個別官能審査による茶の品質評価
池田 奈実子
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1992 年 1992 巻 75 号 p. 13-17

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抄録

1) クローズド・パネルによる煎茶の官能審査法について検討した。8品種の一番茶を試料として用いた。審査経験のほとんどない11名を含む野菜茶試職員及び依頼研究員14名をパネルとした。評価は,1人ずつ香気,滋味について10点満点で行ったが,パネル間の採点の平均,分布にばらつきがみられたので,順位づけを行って解析した。パネル14人のKENDALLの一致係数は,香気,滋味とも統計的に有意で,パネルの間には,共通の好みがあるといえた。審査経験のあるパネルの判定はよく一致した。この方法は,一般的な嗜好を調査する場合に有効な方法であると考えられた。
2) 試験場一般公開日の参観者129人を対象として,新品種'めいりょく','おくゆたか',主要品種'やぶきた'の嗜好調査を行った。評価は順位法で行った。'やぶきた','おくゆたか','めいりょく'の順で好む人が最も多かったが,年齢により,嗜好に差がみられた。

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