日本畜産学会報
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一般論文(原著)
日本短角種の枝肉皮下脂肪中の脂肪酸組成にSCD, FASN, SREBP-1 およびGHの各遺伝子多型が及ぼす影響
佐藤 洋一笹子 奈々恵上本 吉伸長谷部 浩行阿部 剛安田 潤平小林 栄治熊谷 光洋鈴木 啓一
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2013 年 84 巻 1 号 p. 27-33

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抄録
近年,脂肪酸組成が新たな牛肉の評価形質として注目されている.赤身主体である日本短角種の牛肉中にも一定の脂肪交雑は認められるものの,脂肪酸組成に関する知見は少ない.そのため,日本短角種279頭を材料にSCD, FASN, SREBP-1, GHの各遺伝子型が枝肉皮下脂肪の脂肪酸割合と枝肉形質に与える影響について混合モデルにより解析し,改良指標として検討した.脂肪酸割合の遺伝率は0.39-0.51であり,黒毛和種の報告と同様にC18:2の遺伝率が最も低かった.C14:0,C14:1でFASNSCD, C16:1とC18:1でFASN, C18:0,C18:2,SFA, MUFAでSCDの遺伝子型の有意な効果があった.一方,GH遺伝子型の効果は認められず,SREBP-1は多型が確認できなかった.材料を蓄積して引き続き検証が必要であるものの,相加的遺伝分散に占める1遺伝子型の効果は10-40%とおおむね高い値が推定された.日本短角種においても枝肉中の脂肪酸組成は黒毛和種と同様に遺伝的要因が強く,SCDFASNの遺伝子型が改良マーカーとして活用できることが示唆された.
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© 2013 公益社団法人 日本畜産学会
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