日本畜産学会報
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技術報告
塩漬剤としてのKClが日本短角種牛肉の理化学特性およびテクスチャー特性に及ぼす影響
村元 隆行野呂 聡美谷本 智里福田 智歩
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2018 年 89 巻 4 号 p. 465-469

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抄録

塩漬剤としてのKClが日本短角種牛肉の理化学特性およびテクスチャー特性に及ぼす影響について検討を行った.日本短角種去勢牛(n = 7)の大腿二頭筋(M. biceps femoris)から調製した筋肉サンプル(100g)に,NaClとKClとの組み合わせが6gと0g(6Na0K区),0gと6g(0Na6K区),または4gと2g(4Na2K区)の塩漬剤を擦りこみ,3日間の塩漬を行い,ドリップロスおよびメトミオグロビン割合を測定し,またテクスチャープロファイル分析を行った.ドリップロスは0Na6K区が他区に比較して有意に低く,6Na0K区が他区に比較して有意に高かった.筋肉サンプルの表面から25mmの深さにおけるメトミオグロビン割合は0Na6K区が6Na0K区に比較して有意に低かった.テクスチャー特性には試験区間での有意な差は認められなかった.KClはNaClに比べ,塩漬中のドリップロスを少なくするが,筋肉内への浸透は遅いことが示された.

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© 2018 公益社団法人 日本畜産学会
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