日本畜産学会報
Online ISSN : 1880-8255
Print ISSN : 1346-907X
ISSN-L : 1880-8255
一般論文(原著)
未熟および完熟のサルナシ(Actinidia arguta)の果汁の塗布が日本短角種去勢牛の筋肉のテクスチャー特性および保水性に及ぼす影響
村元 隆行吉田 英生高田 偲帆
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 91 巻 3 号 p. 247-250

詳細
抄録

未熟および完熟のサルナシ(Actinidia arguta)の果汁の塗布が日本短角種(n=3)の棘上筋(M. supraspinatus)のテクスチャー特性および保水性に及ぼす影響について検討を行った.筋肉サンプルに未熟のサルナシ(未熟区)または完熟のサルナシ(完熟区)の果汁を塗布した.対照区の筋肉サンプルにはサルナシの果汁は塗布しなかった.各筋肉サンプルは40°Cで1時間の貯蔵を行い,ドリップロスを測定した.その後,筋肉サンプルを60°Cで3分間加熱し,クッキングロスを測定した.最大荷重およびガム性荷重は完熟区が未熟区に比較して有意に低かった.ドリップロスおよびクッキングロスには未熟区と完熟区との間での有意な差はみられなかった.本研究の結果から,完熟のサルナシの果汁は未熟のサルナシの果汁よりも牛肉を軟化させること,およびサルナシの熟成の程度は牛肉の保水性に影響を及ぼさないことが示された.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 日本畜産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top