黒毛和種肥育牛1,095頭の枝肉の第6-7肋骨間切開面における筋間脂肪の脂肪酸組成について,携帯型の近赤外分光分析装置による方法(NIR法)とガスクロマトグラフ法(GC法)による測定を行った.遺伝的パラメータを推定したところ,NIR法とGC法での表型相関は高く(0.76~0.81),遺伝相関も高かった(0.92~0.97).遺伝率推定値は,GC法(0.64~0.71)の方が,NIR法(0.39~0.45)より高く,育種改良の選抜形質としては,GC測定値の方が正確度は高かった.調査牛の父にあたる種雄牛121頭の脂肪酸の推定育種価はGC法とNIR法で高い正の相関を示した.