日本畜産学会報
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技術報告
様々な空胎日数および乾乳期間における乳量,仔牛生産および泌乳持続性の違いを考慮した乳用牛生涯生産効率のシミュレーション
山崎 武志武田 尚人萩谷 功一山口 諭久保田 哲史田鎖 直澄
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2021 年 92 巻 1 号 p. 75-82

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抄録

乳用牛における生涯の乳生産および仔牛生産効率と空胎日数および乾乳期間の長さとの関係について,乳量および泌乳持続性育種価水準別にシミュレーションした.4産次終了時における仔牛生産を乳量換算した生涯平均日乳量(累積乳量/除籍時日齢)を生涯生産効率の指標とした.シミュレーションでは,育種価水準ごとの泌乳曲線,泌乳後期乳量に対する妊娠ステージの効果,および乾乳期間短縮による次産次乳量の低下を考慮した.乾乳期間30~90日,空胎日数85~205日の範囲において,乳量および泌乳持続性育種価が平均以上の水準では,乾乳期間がやや短く,空胎日数が長い条件で生涯生産効率が向上する傾向にあった.特に泌乳持続性育種価が高い水準の生涯生産効率は,仔牛販売価格が高い条件においても,85日より長い空胎日数で高くなった.本研究で用いた指標は,泌乳曲線の形状や仔牛販売価格の情勢を考慮した最適な生産サイクルの検討に利用できる.

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