日本畜産学会報
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一般論文(原著)
宮城県黒毛和種の雌性繁殖形質と子牛市場出荷時体重および枝肉形質との遺伝的関連性
小川 伸一郎斉藤 隼人佐藤 正寛
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2022 年 93 巻 2 号 p. 97-104

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抄録

宮城県黒毛和種集団の雌性繁殖形質,子牛市場出荷時体重および枝肉形質に関する遺伝的パラメーターを推定した.雌性繁殖形質として初産月齢45,334件,妊娠期間283,621件,空胎期間238,287件,分娩間隔238,287件の記録を用いた.これら分娩による産子240,160頭分の子牛市場出荷時体重の記録を用いた.さらにこのうち122,910頭分の枝肉重量,ロース芯面積,バラの厚さ,皮下脂肪の厚さ,歩留基準値およびBMSナンバーの記録を用いた.遺伝率の推定には単形質アニマルモデル,遺伝相関の推定には2形質アニマルモデルを用いた.枝肉形質および子牛市場出荷時体重と雌性繁殖形質との推定遺伝相関は,初産月齢で−0.161~0.038,妊娠期間で−0.069~0.127,分娩間隔で−0.113~0.051といずれも弱く無視できる程度であった.本結果は,生産性と再生産性の同時改良に際し有用と期待される.

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