日本畜産学会報
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総説
システムアプローチと精密畜産技術の融合研究の可能性 —特に放牧家畜のエネルギー代謝を例として—
広岡 博之三輪 雅史兒嶋 朋貴
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2023 年 94 巻 2 号 p. 169-183

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抄録

システムアプローチは,複雑な動物生産システムに対してモデル開発の段階で重要な要因とその関係を統合し,シミュレーションによって予測と政策提言を行うために用いられてきた.他方,精密畜産(スマート畜産)はこの20年間に発展し,センシング技術などを用いて家畜生産の定量化と予測を行うことに用いられてきた.本総説では,畜産学におけるこれら2つのアプローチを統合して用いることの可能性を述べることを目的とし,例としてGPS首輪や加速度センサから得られるセンシングデータを用いた放牧家畜におけるエネルギー消費量の推定法とその利用について説明することとする.このようなシステムアプローチと精密畜産のアプローチの統合は畜産学に新しい知見と将来の成果をもたらすと期待できる.

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© 2023 公益社団法人 日本畜産学会
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