暑熱負荷の頑健なモデリングを目指し,2007年から2022年の間に得られたブタランドレース種10,320頭の分娩成績52,668件を対象に,気象庁気温データを用いたプラトー線形折れ線回帰分析を行い,分割点である閾値気温を探索した.対象形質は,分娩時の一腹総産子数(TNB),生存産子数(NBA),死産子豚数(NSB),総産子体重(LWB),平均産子体重(MWB)および産子生存率(SVB)である.TNB,NBA,LWBは種付日,NSB,MWBおよびSVBは分娩日最高気温を用いた.10.0°Cから25.0°Cまで0.1°C刻みで閾値気温を変えたとき,モデルの決定係数が最大となったのは,TNB,NBA,NSB,LWB,MWB,SVBでそれぞれ17.7°C,16.6°C,22.9°C,17.1°C,10.0°C,22.9°Cであった.本結果は,気象データを活用したブタ育種価評価法の開発において有用と期待される.