日本畜産学会報
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和牛はなぜ世界に冠たる肉用牛になれたのか(解題)
広岡 博之
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2025 年 96 巻 1 号 p. 45-47

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抄録

和牛(黒毛和種牛,褐毛和種牛,日本短角種牛,無角和種牛の総称)は,近年,世界的に注目され,特に黒毛和種牛は世界に他に類を見ない霜降り肉生産能力を有し,またおいしさに関係するオレイン酸含有割合が高いことが知られている.今後のわが国の農業を考えるうえで,この比類なき霜降り肉生産能力を有する黒毛和種牛は「日本の宝」と呼ぶにふさわしいものである.本シンポジウムでは「日本の畜産研究は,世界に冠たる和牛生産をいかに実現したのか」をテーマとして黒毛和種の品種特性の解明と遺伝的能力評価の軌跡,和牛の改良を支えた最先端繁殖技術,ビタミンAコントロールによる霜降り牛肉生産,和牛肉のおいしさに関する研究成果などについて議論した.本稿ではその前段として,なぜ和牛は世界で他に類を見ない脂肪交雑生産能力を獲得することができたかについて筆者の私見を述べることにする.

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