カラス類は電気設備,特に配電柱に営巣することがあるが,これは停電などの故障の原因となり得る.中部電力株式会社(中電)では,カラス類の営巣による故障を防止するために,中部地区における2017~2022年の6年間の詳細な営巣記録を保管している.本研究では,営巣記録を分析することにより,カラス類に営巣されやすい,あるいはされにくい配電柱の特徴を明らかにすることを試みた.その結果,5タイプに分けた配電柱で営巣される割合に差があり,開閉器有,変圧器有,あるいは高圧線の接続がある配電柱は営巣される割合が高く,低圧線のみの接続,あるいは電線の接続がない配電柱は営巣されにくいことが明らかとなった.また,鉄塔と一級河川の存在が,カラス類による配電柱への営巣を減少させる可能性が示された.