山崎化学研究所
1961 年 32 巻 2 号 p. 99-103
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電荷の異なるクロム錯塩で浸漬処理されたクロム処理皮粉について,各種塩溶液による溶脱量,ならびに溶脱液中のクロム錯イオンの組成を検討した.その結果,脱クロム現象は,クロム化合物とコラーゲンの親和力と,脱クロム剤の配位能力の差から説明されるものと推論した.また溶脱曲線を利用し,クロム革に吸着されたクロム塩の安定化状態を検討したところ,吸着クロムの安定化には3~7日間の老化が必要であり,アニオンクロム錯塩が吸着された場合,その安定化が延長されることを認めた。
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