日本畜産学会報
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岐阜地鶏に出現する白色羽装の遺伝
岡野 香
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53 巻 (1982) 11 号 p. 761-765

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抄録

岐阜地鶏は赤笹羽装あるいは黄笹羽装を示すが,白色羽装を示す鶏が出現することが古くから知られている.本研究は,白色羽装の遺伝および白色羽装を決定する遺伝子とE-locusのe+またはey遺伝子との関係について検討したものである.まず,白色鶏雌と有色鶏雄との交配から有色鶏のみが得られ,得られたF1有色鶏雄と母親である白色鶏雌とのもどし交雑からは有色鶏と白色鶏が約1:1の比で得られた.さらに,この交配から得られ,E-locusがe+eyであることを確認したBF1縦斑綿毛•有色鶏雌と黄色綿毛•有色鶏雄とを交配した.その結果,有色鶏62羽(縦斑綿毛34羽,黄色綿毛28羽)および白色鶏20羽(黄土色綿毛7羽,黄色綿毛13羽)が得られ,有色鶏と白色鶏の比は約3:1であったので,白色羽装は常染色体上の単一劣性遺伝子(c)により支配されているものと推察された.ところが白色鶏には黄土色綿毛のヒナと黄色綿毛のヒナが存在するので,両者の遺伝的相違点を検討するため,さきの交配により得られた黄土色綿毛•白色鶏および黄色綿毛•白色鶏と黄色綿毛•有色鶏(CCeyey)との交配を行った.その結果,黄土色綿毛•白色鶏と黄色綿毛•有色鶏との交配からは縦斑綿毛•有色鶏と黄色綿毛•有色鶏が約1:1の比で得られ,黄色綿毛•白色鶏と黄色綿毛•有色鶏との交配からは黄色綿毛•有色鶏のみが得られたので,交配に用いた黄土色綿毛•白色鶏の推定遺伝子型はcce+eyであり,黄色綿毛•白色鶏はcceyeyであると推察された.

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© 社団法人日本畜産学会
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