日本畜産学会報
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生育期を異にするとうもろこしサイレージとチモシー-ラジノクローバサイレージの産乳価値の比較
和泉 康史黒沢 弘道蒔田 秀夫石田 亨尾上 貞雄小倉 紀美
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1982 年 53 巻 6 号 p. 417-423

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抄録
乳熟後期(早刈)および黄熟後期(遅刈)刈取りのとうもろこしと出穂期(早刈)および開花後期(遅刈)刈取りのチモシー-ラジノクローバについて,それぞれサイレージを調製し,それらについて化学組成と発酵品質の分析を行い,去勢羊によって消化率と養分含量を求めた.またホルスタイン種の泌乳牛8頭を供試し,各サイレージの養分摂取量,乳量,乳組成についての測定,分析を行い,その産乳価値の差違を比較した.試験サイレージは自由に摂取させ,乾草は全牛に1日2kg,濃厚飼料は乳量の1/5を給与した.その結果,次のような知見を得た.1) サイレージ乾物摂取量および全TDN摂取量は,遅刈とうもろこし区が他の3区に比して,また早刈とうもろこし区は両牧草区に比して,それぞれ有意(P<0.05)に高かった.一方,全DCP摂取量は,早刈とうもろこし区が他の3区よりいずれも有意(P<0.01)に高かった.2) 実乳量では各区間に有意な違いは見られなかったが,FCM量では遅刈とうもろこし区が両牧草区に比し,また早刈とうもろこし区は遅刈牧草区に比して,それぞれ有意(P<0.05)に高かった.乳組成では,両とうもろこし区間に特に有意な相違はなく,両牧草区間でも蛋白質以外の成分で有意差は認められなかったが,乳糖を除く他の成分において,両とうもろこし区は両牧草区に比して高い傾向が認められた.
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