主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会
会議名: ケモインフォマティクス討論会
回次: 39
開催地: 浜松
開催日: 2016/09/29 - 2016/09/30
p. P12-
地球温暖化の原因であるCO2の排出量を削減する手段としてCO2回収貯留(CCS)技術が注目されている。このCCS技術の中でも、広く用いられている化学吸収法は、アミンなど塩基性吸収液へCO2を吸収させる分離過程と加熱によって高濃度のCO2を放散させる回収過程からなる。これまでCO2
吸収時に要するエネルギーの削減を目指してアミンの研究・開発が行われている。CO2吸収効率の良いアミンを探す上で、各アミンについてその化学種濃度の経時変化を予測することは重要である。本研究ではアミン-CO2反応中の素反応を考慮し、群知能を用いることで実験のローディング依存性から平衡定数を予測する反応シミュレータを開発した。またその平衡定数を量子化学計算による反応自由エネルギーから見積もることで、化学種濃度のローディング依存性の予測も行い、広く1級から3級アミンまで扱えるように拡張した。