理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 283
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神経系理学療法
当院における脳血管障害急性期リハビリテーションの治療成績
*奥田 真央大塚 功文沢 靖百瀬 三千代中尾 有希西村 直樹中島 美鈴前田 洋和原 寛美木口 らん
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抄録
【背景と目的】当院では、脳血管障害患者の予後を予測するものとして、入院時NIHSS(以下、NIHSS)とリハビリ開始時及び退院時のMotor FIM(以下、M-FIM)の点数を一つの指標としてきた。脳出血患者を対象とした先行研究では、NIHSSが軽症例の群では、退院時M-FIMが平均80.5点で、歩行獲得率は96.3%、自宅退院率は100%であった。そこで今回は、調査対象を拡大し、脳血管障害患者に対する急性期リハビリテーション(以下、リハビリ)の治療成績をまとめたので、ここに報告する。
【対象】2003年10月から2004年9月までに当院に入院した脳梗塞及び脳出血と診断された脳血管障害の患者で、死亡退院12例(脳梗塞/脳出血:7/5)とリハ未処方163例(91/72)を除く357例(272/85)の内、発症前modified Rankin Scaleが4、5であった25例(21/4)を除く332例(251/81)を調査対象とした。
【方法】電子診療記録より性別、年齢、在院日数、離床開始病日、NIHSS、リハビリ開始時及び退院時のM-FIM、さらに、退院時の歩行獲得状況および転帰について後方視的に調査した。その結果から、NIHSSとM-FIMとの関係、M-FIM獲得点、M-FIM獲得効率について調査した。
【結果】対象患者53例の平均在院日数は32.3±30.7日、平均離床開始病日は2.3±1.25病日であった。全体の歩行獲得率は83%、自宅退院率は81.1%であった。NIHSS軽症例(score≦6点)は162人、中等度例は(7点≦score≧14点)107人、重症例(score≧15点)は63人であった。NIHSS別のリハビリ開始時M-FIM/退院時M-FIMは、NIHSS軽症例は44.3点/80.5点、中等度例は17.5点/61.5点、重症例は14.0点/32.0点であった。NIHSS別のM-FIM獲得点は、NIHSS軽症例は33.7点、中等度例は46.8点、重症例は29.9点であった。NIHSS別のM-FIM獲得効率は、NIHSS軽症例は1.4/日、中等度例は1.1/日、重症例は0.5/日であった。
【結果】対象患者53例の平均在院日数は32.3±30.7日、平均離床開始病日は2.3±1.25病日であった。全体の歩行獲得率は83%、自宅退院率は81.1%であった。NIHSS軽症例(score≦6点)は162人、中等度例は(7点≦score≧14点)107人、重症例(score≧15点)は63人であった。NIHSS別のリハビリ開始時M-FIM/退院時M-FIMは、NIHSS軽症例は44.3点/80.5点、中等度例は17.5点/61.5点、重症例は14.0点/32.0点であった。NIHSS別のM-FIM獲得点は、NIHSS軽症例は33.7点、中等度例は46.8点、重症例は29.9点であった。NIHSS別のM-FIM獲得効率は、NIHSS軽症例は1.4/日、中等度例は1.1/日、重症例は0.5/日であった。
【考察】当院では急性期病院として、ハイレベルなリスク管理と、明確な離床基準による早期離床、起立・歩行訓練を実施している。さらに、365日リハビリも導入されている。今回の結果から、脳出血患者急性期リハビリ開始時に予後を予測できる指標として、NIHSSと入院時M-FIMが有用であることが分かった。
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© 2005 日本理学療法士協会
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