臨床神経学
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症例報告
小脳性運動失調と多形紅斑が共に増悪と寛解をくりかえした慢性活動性Epstein-Barrウイルス感染症の1例
荒木 克哉奥野 龍禎Honorat Josephe Archie木下 允高橋 正紀水木 満佐央北川 一夫望月 秀樹
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2013 年 53 巻 2 号 p. 119-124

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抄録
症例は67歳女性である.62歳時多形紅斑とリンパ節腫脹と共に小脳性運動失調が出現したが,数ヵ月で自然軽快した.5年後に再増悪したがステロイドパルス療法で部分的に改善した.多形紅斑やリンパ節腫脹をくりかえし,EBウイルスVCAIgG抗体およびEBウイルスEADR-IgG抗体の上昇と血液および髄液中のEBV-DNA量の増加をみとめたことから慢性活動性EBV感染症にともなう小脳性運動失調と考えた.自己免疫的な発症機序をうたがい,間接蛍光抗体法により患者血清と髄液でラット小脳を染色したところ,プルキンエ細胞と顆粒層が染色された.本症例は成人発症で多形紅斑と共に寛解と増悪をくりかえした点が特異であった.
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© 2013 日本神経学会
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