日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: o4A-6
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口頭発表
Think/No-Thinkパラダイムにおける感情刺激の想起に関する検討
*松田 崇志松川 順子
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抄録

本実験では,Think/No-Thinkパラダイムを用いて,ネガティブとポジティブ,中立という感情価を持つ単語を使用し,感情刺激に対する記憶の意図的なコントロールについて検討した。その結果,記憶のコントロールの受けやすさに感情価が影響を与え,ネガティブな単語は抑制性のコントロールを受けやすいが促進性のコントロールは受けにくく,ポジティブな単語は抑制性と促進性の両方とも受けやすいということが明らかになった。このことは感情を喚起する刺激に対する記憶の意図的なコントロールの可能性とそのコントロールの影響がネガティブとポジティブで異なっているということを示唆している。

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© 2007 日本認知心理学会
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