日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: p1-016
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ポスター発表
ピアノ演奏者の表現の違いによる聴取者の印象評定の変化
*正田 悠中村 敏枝河瀬 諭片平 建史安田 晶子小幡 哲史谷口 智子
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抄録
同一楽曲の演奏であっても,演奏者が意図する表現が異なると,演奏音に対する印象が異なるということは,我々が日常的に経験することである.本研究では,そのような演奏における表現の違いが聴取者の印象評定に与える影響を定量的に検討した.聴取刺激として,プロのピアニストに,2つの楽曲(ラフマニノフ作曲「音の絵Op.39-1」,同作曲「前奏曲Op.32-5」)を3通りの表現タイプ(<機械的な>,<芸術的な>,<誇張的な>)で演奏させ,それを録音したものを用いた.実験参加者には,作成された6刺激(2(曲)×3(表現タイプ))を聴取させ,そのそれぞれについて31の感情語を用いた印象評定を求めた.結果,聴取者は演奏者の意図した表現タイプを区別することができ,また,表現タイプによって印象の程度も異なることが示された.
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© 2007 日本認知心理学会
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