日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第6回大会
セッションID: P4-15
会議情報

ポスター発表4:言語・コミュニケーション・学習・推論
文中エラー発見におけるバイリンガル,母語話者,学習者の比較
*田中 望伝 康晴
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究では,バイリンガルの言語能力や言語処理について,母語話者,学習者と比較し,実験的に検討した.参加者は英語と日本語のバイリンガルで,比較のため,英語を学習する日本語母語話者,日本語を学習する英語母語話者を,母語話者群・学習者群として設定した.実験は,それぞれ,日本語と英語の両方でおこなった.刺激は,文法的,あるいは語彙的エラーのいずれかを1ヶ所含む短文16文を使用し,フィラーとしてエラーを含まない文32文を使用した.刺激は,ランダムな順番で1文ずつ2秒間呈示され,参加者は,その文が日本語,あるいは英語として正しい文であるかどうかを判定した.学習者は語彙,母語話者は文法により重みをおいた処理をし,バイリンガルは両言語において母語話者に類似した処理をしていると予想した.結果をもとに,バイリンガルの言語能力や処理について考察した.
著者関連情報
© 2008 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top