抄録
大学生14名を対象にして、まず、就職活動に関する情報探索をPCを用いてwebによって20分ほど行うことを求めた。その際に、被験者の視線移動を測定するとともに、webでの検索過程を記録した。その後、視線移動が記録されたビデオテープを見ながら、その時々で考えていたことについて、半構造化インタビューを行った。休憩後、携帯電話を使用して、大学生が設定したテーマで10分ほど情報探索することを求めた。その後、同じように視線移動が記録されたビデオテープを見ながら、インタビューを実施した。本論では、この携帯電話端末を使用した情報探索過程を記述した。大学生によって設定されたテーマ、情報探索過程、その後のインタビュー結果をあわせて分析した。