日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第6回大会
セッションID: O4B-02
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口頭発表4B:身体・運動1
到達把持運動の制御モデル:到達成分と把持成分の統合
*竹村 尚大乾 敏郎福井 隆雄
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抄録
これまで、我々は到達把持運動の把持成分および到達運動について、予測精度に基づいた制御モデルを提案してきた。把持成分の制御モデルでは、実験で観察された到達成分における物体までの残りの距離に応じて到達位置の予測精度が変化し、把持成分に影響を与えるという単純なものであった。一方、到達運動のモデルでは、速度プロフィールの決定に将来のフィードバックも考慮した精度予測が関与していることを示した。本研究では、このような将来のフィードバックも考慮した予測精度が、到達把持運動の把持成分の制御に影響を与える到達成分においても機能しているのではないかと考え、把持成分と到達成分を統合する到達把持運動の制御モデルを提案する。このモデルは、どのようなフィードバックが帰ってくるかについての予測(期待)が到達把持運動制御に与える影響をシミュレートすることができる。
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© 2008 日本認知心理学会
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