日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第6回大会
セッションID: O4B-03
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口頭発表4B:身体・運動1
Williams症候群の模写障害
-角の誤形成-
*永井 知代子乾 敏郎岩田 誠
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キーワード: Williams症候群, 模写, 参照枠
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抄録
Williams症候群は視空間認知障害が著しい発達障害として知られ,図形のトレースは可能だが模写が不良で特に角の誤形成が特徴だとされる(永井2001).この原因を探るため,正四角形・菱形・正五角形・正六角形・凹を含む多角形を見本図形として, (1)1ストロークずつ見本図形を呈示して横に逐次模写 (2)見本図形を0.5, 2, 5s間呈示してトレース (3)見本図形と描画空間の奥行き距離を0(=トレース),5(トレースも模写も可能),10(=模写)cmに変えて模写する課題を施行した. その結果,(1)からは角を多く含む図形ほど描画後半に誤りが多く,(2)からは呈示時間によらず再生できる図形の角の数は3-4個と限られることが示され,visual indexing障害の表れと考えられた.また(3)からは距離5cmの条件下では見本図形(対象)に依存せずに自己運動に依存する傾向がみられ,対象中心より自己中心座標に依存する傾向が示唆された.以上の特徴が角の誤形成の原因をなしていると考えられた.
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© 2008 日本認知心理学会
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